砺波地域障害者自立支援協議会 障害児部会及び事業所連絡会 主催による『令和6年度 発達障害児支援者研修』が開催されました
令和6年9月9日(月)、南砺市地域包括ケアセンター 多目的研修室において『令和6年度 発達障害児支援者研修』が開催されました。
本研修は、砺波地域障害者自立支援協議会 障害児部会及び事業所連絡会が主催となり、富山県発達障害者支援センター「ほっぷ」及び砺波圏域障害者基幹相談支援センターが共催しています。
発達障害のある子どもたちの支援者及び教育機関の職員等がペアレント・プログラム/ペアレント・トレーニングの手法を通して、親と子の適切な関わり方や家族支援のあり方について学び、理解を深めることを目的に企画したところ、当初の予定を大幅に超える90名と大変多くの方に受講いただきました。
受講者の約9割が研修内容に「大変満足」・「概ね満足」との回答でした。また約6割の方がペアレント・プログラム及びペアレント・トレーニングの手法を取り入れてみたいとの回答でした。
受講者からは、「具体的な場面を想定したワークを用いて考えることができたので、取り組みやすかった」、「“ほめる”ことを意識しているが、具体的にどう伝えたらいいかや考え方・方法のコツを学べたので、実際の支援に活用していきたい」との意見が聞かれました。
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また、アンケート内で出た講師への質疑応答については、以下のような回答がありました↓
[質問1]子どもへの対応についてとても勉強になったので、保護者へのより効果的な対応を知りたい。
【回答1】保護者が心配ごとや悩み事を話しやすい関係づくりには、日ごろからの信頼関係が大切だと思います。
伝えるときには、苦手なことの前に「子どもいいところ」「できていること」を伝えます。保護者は、支援者の皆さんが子どものいいところを認めている上で、苦手なこともにも気が付いていると知ることで、話を受け入れやすくなるのではないでしょうか。支援者の皆さんが悩みながらも、日々子どもにしっかりと向き合っていることを保護者に伝え続けることで、保護者は、信頼感と安心感を得ることができます。
[質問2]ワークでしたことが1回では良くならなかったら、声かけの仕方など、変えてみた方が良いですか?
【回答2】基本的な支援の考え方は同じでも、目の前のお子さんの発達段階や得意なこと、苦手なことは十人十色だと思います。一人一人のお子さんに合わせた対応が何より大切ではないでしょうか。
[質問3]このようなやり方は、何歳でも有効なんでしょうか?
【回答3】行動療法の考え方がベースになっています。年齢関係なく有効かと思いますが、年齢や発達段階に応じた対応が大切です。
[質問4]お話を聞いている時は、わかりやすい声がけというのが分かるのですが、実際に子どもに接していると、言葉が出ないことが多く、日頃どういうことをしていけば良いのでしょうか?
【回答4】支援者の皆さんもスモールステップで構わないと思います。子どもの行動に注目すること、否定的ではなく肯定的な声がけなど、完璧にできなくても日頃から意識をしておくだけでも十分です。
富山県発達障害者支援センター「ほっぷ」 副センター長 永田 香奈子 様、ご丁寧に回答いただきまして、誠にありがとうございました。